2012年5月24日木曜日

2012年5月24日ミヒャエラ・グレッグラー先生からの感謝の言葉

ブログでも書きましたが、例年ゴールデンウィークに開催される、
国際アントロポゾフィー医学ゼミナール、
その学会の最後の日の夜に、毎回「感謝の夕べ」といって、
学会をサポートしている私たちに、
医学ゼミナールの参加者の方々がいろいろな出し物をして見せて頂きます。

その感謝の夕べでゲーテアヌム精神科学自由大学医学部門代表. ミヒャエラ・グレックラ−博士が、
水輪、そして早穂理さんのことをお話されましたので、以下お話の内容を掲載させて頂きます。

 2012年5月3日 「感謝の夕べ」 ミヒャエラ・グレッグラー先生からの感謝の言葉

本当に私は皆さんにお礼の言葉を述べたいと思います。
ただ一人でピアノなしで歌う気にはなれません。
ですからその代わりに皆で歌うことができてとても良かったです。
私たちのようにヨーロッパから日本にやってきますと、ここは本当に特別な出会いという感じがいたします。

というのも、ここには本当に特別な文化があるからです。
そして、山の中をぬってこちらの水輪にやって来ますと、
何か本当に特別に日本的なものがあるように感じがいたします
。しかも、さらにこの水輪という施設に入ってきますと、しばらくここで時を過ごしているうちに、
いつの間にか自分が日本にいるということを忘れてしまうということがいつも起こるのです。

つまり、ここにいることが当たり前な感じがしてきて、
食事ももちろん特別で、しかし日本的であり、いろんなことが日本的であるけれども、ここで時を過ごしていることが、何か当たり前のこと、
本当に普通のことのように思えてきてしまうのです。

私がそういった違いを忘れてしまうのはいったいなぜだろうかということを、今回も自分で自分に問いかけてみました。

その時私が思いついたのは今言える限りのことなのですが、二つのことです。

一つのことは、ここでアントロポゾフィー医学を学んでいる皆さんとまた再び出会って、そして共通の分野で共通の学びをするということ、
私たちは別のところに住んでいるけれども、
また一緒の学びをすることによって別の国から地球の遠いところからお互いに来て出会っているということを忘れるということ、それが一つです。



もう一つは、この水輪という場で私たちが出会う本当に細やかな、繊細な気遣い、
それは私たちが至る所で目にする植物であったり、お花であったり、
皆さんが細かく手入れしてくださっている全てのもの、
それは私にとっては、これ以上日本的なものはないんではないのかと思われるほど
すばらしいものがここにあるということです。

そしてそういった環境の中でこれだけ多くの様々な皆さんが、
それぞれ様々な個性、そして様々な能力、可能性をお持ちの方々が
一緒になって力を合わせてここで私たちを迎えてくださっているということです。

そして、そのような方々にお会いすると、私はまるで、、ここで人間と人間の出会いがある、
その人間ということが急に意識されて、ここが日本だということを忘れてしまうわけです。

そして、その上で私たちは再び意識するようになるわけです。
つまり、この施設の中心にはある女性がいる。
今日、改めて私は伺ったんですけれども、37歳という人生の最高の年齢、
アントロポゾフィーの見地からするとそれは第二の月の交差点と言われる特別の意味を持った年齢ですけども、
その人生の最高の年齢を生きているある女性が、
しかし特別に自らを帰依するような、自分自身の意志を主張するのではない特別の在り方をして
ここに存在しているということ。
そして、そのように本当に重度の障害を持った方が、
そのような特別な年齢を今生きている、
そういった人間に出会うということが本当に特別なことだということがあります。

そして、そのような自らを捧げるようにして存在している、
そういう人間に対して皆が無条件の愛を向けて、そして何かを求めること、
何かを期待することなく、その人を助けるために力を合わせている中で、
その愛が他の人々をも助けている、
他の人々をも豊かにするというようなそういう施設のあり方をここで実現しているわけです。

そして、それは私にとっては本当に普遍的な人間性、
ドイツ的でもない、日本的でもない純粋な人間性であって、
それが私がもう一つのこととして、言いたかったことなんですが、
その素晴らしさを体験する時、私は自分が日本にいるということを忘れてしまうのです。

そして、そのことは本当に一つの手本、模範であって、
皆さんが私たちをここに受け入れてくださって、そのような愛のあり方、
存在のあり方を体験させてくださるということは、
まさにそれが私たちが学んでいるアントロポゾフィー医学、
そしてアントロポゾフィーの社会的、治療的芸術のまさに模範であるために、
それを私たちにここで体験させてくださっているということに対して、
感謝する以外はないわけです。本当に心から感謝しています。

そして、そのような私たち全員の感謝が、
私たちが去った後も皆さんのもとにとどまること、
ほんの少しでも皆さんを支える、あるいは、皆さんとともにあって、
皆さんに少しの喜びを残すことを願っています。
どうもありがとうございました。